小児歯科
小児歯科について
むし歯菌の酸から歯を守るエナメル質が薄いため、乳歯は永久歯に比べて、むし歯になりやすい状態にあります。乳歯がむし歯になっても、「どうせ永久歯に生え替わるから」と治療を受けずにいる保護者の方もいらっしゃいますが、それは違います。
永久歯は徐々に生えてくるものです。乳歯の段階でむし歯が多いということは、永久歯が生えてくるときも、むし歯になりやすい環境の中で歯が生えてくるということになります。また乳歯をむし歯で失ってしまうと、永久歯が生える位置が整わず、歯並びの乱れにもつながります。
歯の健康は、子どもの体や心、知能の発育に深く関係しています。乳歯の頃から、歯を守る基本的な生活習慣を保護者の方がつけてあげることが大切です。当院では、むし歯の治療だけでなく、むし歯にならないための予防のアドバイスにも力を入れています。
小児矯正
見た目を整え、しっかり噛める機能を回復するだけでなく、矯正治療には、歯をきれいに並べることでメンテナンスをしやすくし、歯の健康を維持するといった大きなメリットがあります。
小児矯正は、1期と2期の2段階に分けて行います。当院では、小児矯正において、永久歯が正しい位置にきれいに生えるようにするための土台づくりを行う1期治療から対応しています。
< 1期治療 >
5歳から9歳くらいまでの、乳歯と永久歯が混ざって生えている混合歯列期に行う治療です。成長を利用して歯が並ぶ床(顎)を徐々に広げていくため、「拡大床」とも呼ばれます。
< 2期治療 >
12歳を目安とし、永久歯が生えそろってから、マルチブラケット矯正装置で歯を動かしていきます。
2期治療のあとは、取り外し式のリテーナーという装置を終日または夜間のみ使用し、後戻りを防ぎます。
治療で心がけていること
当院が小児歯科において大切にしているのは、「無理な治療をしない」ことです。
嫌がって帰ろうとするお子さまを押さえつけて治療するようなことはしません。3歳以上であれば、まず保護者の方の同席なしで、院長と1対1でお話をします。歯の大切さやなぜ治療が必要なのかなど、子ども扱いせず、一人の人間として向き合うと、ほとんどのお子さまは、真剣な表情で話を聞いてくれます。
そうすることにより、「歯医者さんは自分の歯を治療するところ」という認識を持ち、その後、嫌がることなく自ら診療台に上がってくれるようになり、定期検診などもきちんと通うようになってくれます。
もちろん、もっと小さなお子さまのために待合室にはキッズスペースを完備し、スタッフ一同、楽しく通っていただける雰囲気づくりを心がけています。
お子さまの歯を守るためには
お子さまの大切な歯を守るためには保護者の方の協力が欠かせません。食生活や仕上げ磨きなど、特に3歳までは、しっかりケアしてあげましょう。当院でも、食生活や、将来、歯並びに悪影響を与える悪いクセについて、保護者の方にアドバイスを行います。
お子さまが大きくなるにつれ、おやつやジュース等、保護者の方の管理も難しくなってくるとは思いますが、勉強や習い事に力を入れるのと同じくらい、歯の健康に気を配っていただければと思います。
お子さまと一緒に、どうそ定期検診にお越しください。健やかで美しくしっかり機能する歯は、保護者の方がお子さまにあげられる最高のプレゼントです。